再び静寂が訪れる。


「いかがなさいますか?」


自分から、静かに声をかけた。



畳の部屋に染み渡るように、静寂が戻ってきた。

「…外、に」

彼女は、声が少しひっくりかえっている。


自分は立ち上がり、

「そんなに緊張なさらないで下さい」と言いながら座っている彼女のそばに行った。



足が痺れているのは容易に想像できたので、かがみながら手を貸す。


顔を赤らめる彼女をみて、自分も小さく微笑んだ。