新婚旅行は朝陽さんが来週から北海道へ一週間行くので、大学も休みだから付いて行こうと思う。


朝陽さんは何処でも連れていくと言ってくれたけど、お仕事を優先して欲しいと思ってるから。


海外は苦手だし、修学旅行で行った北海道へ又行きたいと思っていたのだ。


「本当に北海道で良いのか？ハワイとか、ヨーロッパとか、何処でも行きたい所へ連れて行きたいのにな。」


外国は行きたいと思わない。


それにしても今日は本当に疲れた。


お屋敷に帰ると、豪華な夕食が用意されていたけど、胸が一杯で食べれず、花枝さんには散々嫌みを言われてしまう。


「はなは疲れているんだから、仕方ないだろ。花枝さん、華に強く当たるのは止めてほしい。」


「私は葛城家の若奥様としての自覚を持って欲しいだけです。」


分かりました。


意地でも食べてやる。


私は無言で食べ続けた。


私の大好きな蟹。


食べてると頭痛も楽になったし、そうだ、朝から何も食べていなかったのだ。


「花枝さん、ご馳走さま。私の大好きな蟹を用意してくれたんですね。ありがとうございます。」


ペコリと頭を下げると、花枝さんが驚いていた。


朝陽さんは大爆笑。


ここって、笑うとこ？


お父様もお母様も笑ってるし。


まぁいいか。