「くそっ、機関銃め……!」

不死身で強い隊長でさえもボロボロになっていく。

私は一般市民のふりをしていたため攻撃は受けず、離れたところで見ていた。

歩けなくなった隊長に攻撃が集中する。とどめをさすためではなく、遊んでいる。

機関銃を持っていないのを馬鹿にしている。
急に撃つのをやめた。今度は暴言を吐きながら隊長を蹴った。

最近、一般市民には手を出してはいけないという条約が締結され、暇になったらしい。

国民を守る軍人というのもつかれるらしい。だから、負けた方をストレスの捌け口にする。
ほとんどの人間が、負けた方には何をしてもいいと思っている。

負けた人間で遊ぶのが兵士の報酬だ。

飽きたのか兵士が去っていった。隊長が、任務失敗の合図を出す。

駆け寄った私は、ある判決を下そうとしていた。