いつまでも弟だと思うなよ。





「何なの?さっきから。突然部屋に押しかけて来たと思ったら勝手に何か考え出すし、終いには変な納得し始めるし」

「ち、チカちゃん…?」



久々にちゃんと聞いた、チカちゃんのちゃんと話す声。



いつも一言二言分の声しか聞いてなかったからか、前よりも随分低くなった気がする。





そんなチカちゃんの声の変化に驚いていると、



────グイッ

「わっ…!」



私の腕はチカちゃんによって捕まれ、そのまま至近距離まで引き寄せられた。




一気に近付いたチカちゃんの顔。


何だか急に恥ずかしくなって、思わず目を逸らす。




「可奈」

「だから呼び捨て…っ」

「うるさい」



いつもなら私の方が立場が上のはずが、その距離の近さからなのか、それ以上言い返すことができなくなってしまった。