「私じゃ、来ちゃダメだった？」
自分でも引きつった笑顔を浮かべてるのが分かる。
チカ相手なのに、なんでこんなに緊張してるんだか。
「別に」
そんな私に、チカはフイッと視線を逸らした。
何故かズキンと胸が痛む。
なんか、反抗期の時に戻ったみたいだ。
「あ、あのさ」
「何」
とりあえず、会話がしたい。
そんな思いで言葉を繋げようとするも、チカに壁を作られてる気がして戸惑ってしまう。
…ただ、一言。ごめんねって、言いたいだけなのに。
「………」
あぁ。
チカと全く目が合わないや。
刻々と時間が過ぎていく。
