だって。だって。
「チカちゃんの反抗期卒業も間近なんだよ美沙!そしてツンデレ期に移行するんだ」
「それってツンデレとは違う気がするけど…」
もう美沙の訂正なんて耳には入らない。
どういう風の吹き回しかは分からないけど、チカちゃんの心境の変化に私は嬉しくて仕方がなかった。
だからこれ以上何かあるなんて予想もしてなかったわけで。
「可奈、帰ろ」
「ち、ちちちちチカちゃん!?」
放課後になって、チカちゃんが私の教室まで迎えに来た時はそりゃもう目が点になるくらい驚いた。
「え、あれって1年の奥原くん!?」
「えぇーカッコいい!てか、可奈子ちゃんと知り合いなの?」
「そういえば今朝も一緒に登校してたよね!」
クラス内はもちろん、廊下にいる他クラスにまで騒がれる始末。
チカちゃんの人気って3年にまで広まってたのか…。
ていうかチカちゃん!なんで来たの!?



