「熱あるの?具合悪い?今日学校休んだら?」


もう訳が分からなくなっている私は、とりあえずチカちゃんを休ませることを優先するしかない。



「ねぇチカちゃん、一旦部屋戻ろ?絶対休んだほうがいいよ」


ワタワタしながらも、朝ご飯を食べ終えた様子のチカちゃんの腕を引いて立ち上がらせた。



そのまま部屋へ進もうと引っ張ると、クッとそれが止められる。




「…別に熱もねーし具合も悪くねーから」


淡々とそう言い放つチカちゃんは、確かにどこも悪そうには見えない。




そのまま「ただ、」とチカちゃんは続ける。



「ただ…、何?」


気になって聞き返せば、チカちゃんの口から衝撃的な言葉が発せられた。





「可奈と一緒に学校行こうと思って」

「……え?」



私は、耳を疑った。