─────ドサッ
1日が終わって、家に帰る。
自室のベッドで横になっても、やっぱり考えるのは可奈のことばかり。
…自分がガキだってのは分かってる。
ロクな返事もしないくせに、毎朝会いに来てくれる可奈の方がよっぽど大人だとも思うよ。
けど、どうしても嫉妬でおかしくなりそうなんだ。
可奈が俺以外の男で顔を赤くして、動揺して。
オマケに抱き合ってただのキスしてただの噂まで流されてさ。
…怖いんだよ。
可奈を嫉妬に当てつけてめちゃくちゃにしちゃいそうで。
困らせたくなんかないのに。泣かせたくなんかないのに。
可奈が他の男と、って思うだけで狂いそうになる。
「───…チカ」
そういう時に限って、お前は俺の前に現れるんだもんな。



