2ヶ月記念日の日。

ちょうど学校が休みだったから
デートに行こうねと約束をしていた

初デートでワクワクしていた



でも、あんなことがあった後だ
不安になって聞いてみることにした


「龍、デート…行ける?」

「……あの、ごめんな。」

「え?」

「行けない」


聞かなきゃ良かった
聞かなきゃ良かった


「どう、して?」

「お母さんがダメだって。付き合うなって。別れなさいって言われたんだ」

目の前が真っ白になった

「そ、そっかぁ」

無理して笑っていたけど
涙が出そうになった

「わかったよ!ごめんね!」

「なんでお前謝ってんの。ごめん」

トイレに行った。

泣いた。
泣いて泣いて泣いて泣いた。


でも、不思議だよね。


涙って枯れない。




真奈美が心配して来てくれた



「どうした、美波」


「龍のお母さんに別れなさいって言われた」

「え」

涙で言葉にならない

「うそでしょ」

嘘だと疑いたいのは私の方だった




ひとまず落ち着いたので
龍と話をしようと
真奈美が進めてきた

「真奈美、別れよって言われたらどうしよう」

「言われないから大丈夫」

「そうかな、」

「絶対大丈夫。言ったら私が龍をボコボコにしてやる!」

「ありがとう」

「そばにいてあげるから話しよ?」

「うん」


龍が悲しい顔をしていた

龍の悲しい顔は
私が一番嫌いなもの

「龍はどうしたいの?」

顔が良く見れない

龍はあははと笑った

「何泣いてんだよ!お前。」

「え?」

「俺は、別れるつもりねぇよ」

ほっとした
安心した


別れなくてもいいんだ




ずっと一緒なんだ








でも、そんな甘い事じゃなかったよ