次の日になってまたお祭りに行った


友達の真奈美と綾香と一緒に

「龍来ないのかなぁ」

「あれ、龍。今日部活じゃなかったっけ?」

綾香が気づいたように言った

「うそ!」

真奈美が頷いている


「来ないかぁ、」


「いや、来るんじゃない?」

真奈美はニヤニヤした顔つきで言ってきた






一時間くらいして龍はきた。


「わりぃ。今日部活あって」

「大丈夫だよ」

「私達、邪魔者だから退散しますぅ〜」

真奈美と綾香が早足でその場を離れた


「あっ!!手ぇ繋いじゃえぇ〜♡」

おせっかいな真奈美がそそのかしてくる

龍と私は顔を見合わせて笑った
そして手を繋いだ







帰りに、龍の自転車の鍵を預かってた私は
龍の自転車の前で彼が来るのを待っていた
ものすごい暑さと待っている時間で
熱中症みたいになっていた

もう18:30にもなっていた


「おお。お前まってたんか」

「、うん」

「どした」

「ちょっと具合悪くて…」

「あほう」

「はい。鍵」

「おう」

「じゃあね」

家までの道のりがしんどいと思いながら
重い足取りで帰った

「おい!ダメだ。一人で帰らせねぇ」

「え?」

「送ってく」

「でも、もう門限すぎてるでしょ?」

「お前のが大切だわアホ」

少し照れたように笑ってた

「ありがとう」


家に着いたら
うちの親が龍を引き止めた

「龍くん!ご飯食べていきなさい」

「悪いですよ!」

「いいからいいから!」

強引なうちのお母さん、、

引き止めなきゃいいのに


「じゃあ食べていきます」

龍は、昨日会った優しそうなお母さんに
電話をしていた。

会話が終わると気まずそうな顔をして
こちらへ向かってきた

「すいません、ダメって言われました」


私は嫌な予感がした
怖くなった


「美波、ごめん。また来るから。いまお母さん怒ってっから、ごめんな。ごめん」

龍はたくさん謝った

「すいません、また来ます」

「そう」

お母さんが落ち込んでいた


すると、うちのお母さんに電話が入って
でた瞬間ものすごい勢いで

「うちの龍を返してください!!」

と言われた


龍のお母さんだった。


龍は私の頭を悲しそうに撫でると
急いで自転車に乗っていなくなった

また背中に向かって手を振った

今日の背中はなんだか

小さいね。