「ゆるしてください。何でもします」



まさ子は狂ったように謝っているが
員子はすまなさそうな顔をして上を向く。


「ごめんなさいねー
ムリなの。


マニュアルに従って
あなたは始末されます。


体重を落とせなかったあなたは
黒い首輪から飛び出した針によって


頸動脈を切断されます」


員子は赤いボタンに指を置いた。


「オーバー。


あなたは体重オーバー。

そしてゲームオーバーよ」


員子はためらうことなく
ボタンを押した。