「オーバー。この事実は
変えられない」


員子はポケットから
何かを取り出した。


箱。


金属製の箱に
大きなボタンが取り付けてある。


赤いボタン。


その大きな赤いボタンを
押したら


何だか爆弾とかが
爆発しそうな雰囲気。


そうなよ子は思った。


そしてその予感は
当たらずともいえども


遠からず。


赤いボタンを見た体重オーバーのまさ子は
震えて土下座をしている。