なよ子は外に飛び出して走った。


無我夢中で走るなよ子。


首輪をつけていた
首が痛いけど走った。


息が苦しいけど走った。


明日が変わるなんて
分かるはずもないけど


なよ子は員子を探して
周りをキョロキョロ。


監禁された怪しい
フィットネスクラブ。


ポップな色に塗られた
員子の店。


行ってみたけど
見つからない。


血で服を染めた美少女が
走る姿を


街の人が指を差して
噂をしている。


でもそんなことは気にしない。


伝えたいことがある。


その一つの気持ちだけで
なよ子は走り続けた。