家の目の前にあるコンビニを
見ないようにして通り過ぎるなよ子。



学校に着いたなよ子は
お腹がすきすぎてめまいがしている。



教室に入り
自分の席に座ったなよ子は


カバンを開けた。


カバンの中には
弁当箱が見える。


喉をゴクリと鳴らすなよ子。


かすかに唐揚げのにおいが
漂ってくる。


「食べちゃダメ!またののかに
馬鹿にされたいの?」


なよ子はそう思うが
身体が言うことを聞かない。


自分の右手が
意思に反して弁当をつかんでいる。


からだがいうことを聞いてくれない!