絶対に痩せられるダイエット

「え?」


なよ子は自分の服を見て
びっくりした。


赤。


燃えるような血が
なよ子の服にどぼどぼと


したたり落ちていっていたからだ。


この血は一体誰の?



なよ子は思わず呪いの首輪を
触った。


声を上げて笑う員子。


なよ子の手には
赤い血がべっとりと付いていた。


なよ子の悲鳴が部屋の中に木霊する。


口を押えてくすくすと笑う
手下たち。


血はなよ子の首から
湧き水のようにしたたり落ちていた。


「さよならなよ子さん」


員子が低い声でつぶやく。


やがて全身を自分の血で染めたなよ子は
ゆっくりと床に崩れ落ちていった。


自らの血の池に
身体を沈めたなよ子。


もうなよ子は起き上がることは
ないんだろうか?