絶対に痩せられるダイエット

員子はため息を一つついて
なよ子を見つめた。


「確かにあなたたちを
怖がらせるため


チョチョシビリを雇って
死ぬ真似をしてもらっていた。


でもね、だからと言って……」


員子はなよ子の首に付けられた
呪いの首輪を指さした。


「首輪がニセモノとは
限らないんじゃない?」


員子の余裕の表情に
すこし心がざわつくなよ子。


員子にはいつも痛い目に
あわされていた。


その経験が
なよ子の心をぐらつかせる。


目を少し細めた員子は
唇を歪ませて言葉を発する。


「チョチョシビリを雇ったのは
毎回死体を処理するのが面倒だったから。

死体を燃やすにも埋めるにも
経費がかかるし。

ウソだと思う?


その顔はウソだと思ってるみたいね。


じゃあ試してみる?」


員子は処刑ボタンを取り出し
なよ子の鼻先に突きつけた。

何も言えず動くこともできないなよ子。


なよ子の様子を見て少し笑った員子が
囁くような声でこう言った。


「じゃあ押してみようか?このボタン」