好きな人に重いと言われ
ライバルに完敗した


あの泥のような時間。


なよ子は手に持っていた
トーストをゆっくりと皿に戻す。


「食べないの?どこか具合でも悪いの?」


お母さんが心配そうな顔で
聞いてくる。

「大丈夫。でも
朝ご飯いらない。


いってきまーす!」


なよ子は泣きそうになりながら
美味しい朝ご飯の誘惑を振り切って


学校へと向かっていく。


ぐーっとなるおなか。


正直お腹がすいてしょうがない。