見慣れた店内に入り
暗くて長い廊下を歩くなよ子。


引き締まった顔。
当然だが少し緊張している様子。


コツコツと
廊下を歩く音が


頭の中に響いて
しょうがない。


ここから生還して
またみんなに逢えるだろうか?



検索ちゃんやののか。
そしてお母さんと


笑いあえる日は
戻ってくるんだろうか?


なよ子はドアの前に立った。


息をのむなよ子。


全ての答えは
このドアの向こうにある。


なよ子は深呼吸をした後
ドアをノックした。