「大丈夫なの?」


心配そうなお母さんを見て
ニコッと笑ったなよ子は言った。


「大丈夫よ!なよ子ちゃんにおまかせ!」


検索ちゃんのまねをして
回ろうとしたなよ子。


でもなよ子はなよ子だった。


朝の貧血状態に加えて
慣れないことをやったもんだから


足がもつれておっとっと


そのままリビングにある
本棚に頭から突っ込んだ。


本棚が倒れて下敷きになるなよ子。


「だ、大丈夫!」


本気で心配したお母さんが
なよ子を助け出した。


チョモランマから救出された
登山家のような顔をしたなよ子は


お母さんを見て苦笑い。



「と、とにかく大丈夫よ。
信用できないと思うけど……」