ののかの言葉に
なよ子は黙ってうなずいた。
「ごめん……実は……」
困った顔をしてののかは
何かを言おうとする。
「いいよ。わかってる」
さばさばして答えるなよ子。
短い言葉のやり取り。
でもなよ子には
言いたいことが山ほどある。
こみあげてくる言葉を
押し殺して
なよ子は一言だけこう言った。
「完敗」
そう言って笑うなよ子。
つられてののかも
笑顔になる。
「ののかちゃんには
一郎君がいないと
死んじゃうかもね」
前を向くなよ子。
「でも私はそうじゃない。
だから一郎君は
ののかちゃんに譲るよ。
いいもーん。
私ののかちゃんより
モテモテだから
他を探すよー
強がりなんかじゃないしー」
そう言って強がりを言うなよ子は
広場の隅にぽつりと座る
検索ちゃんを見た。
私の大切な人はあそこにいる。
強くそう思ったなよ子。
なよ子は黙ってうなずいた。
「ごめん……実は……」
困った顔をしてののかは
何かを言おうとする。
「いいよ。わかってる」
さばさばして答えるなよ子。
短い言葉のやり取り。
でもなよ子には
言いたいことが山ほどある。
こみあげてくる言葉を
押し殺して
なよ子は一言だけこう言った。
「完敗」
そう言って笑うなよ子。
つられてののかも
笑顔になる。
「ののかちゃんには
一郎君がいないと
死んじゃうかもね」
前を向くなよ子。
「でも私はそうじゃない。
だから一郎君は
ののかちゃんに譲るよ。
いいもーん。
私ののかちゃんより
モテモテだから
他を探すよー
強がりなんかじゃないしー」
そう言って強がりを言うなよ子は
広場の隅にぽつりと座る
検索ちゃんを見た。
私の大切な人はあそこにいる。
強くそう思ったなよ子。


