絶対に痩せられるダイエット

夕暮れの街を
なよ子は1人で歩いている。


夕焼けなんか
キレイだなんて思わない。


行き交う人たちも
灰色に見える。



なよ子は行く当てもなく
街を彷徨う。



街灯がポツポツとつき始めた街を
息苦しいと思うなよ子。


そしてなよ子は街並みの中に
例の員子の店を見つけた。


妙にポップな
ファーストフードの店のような外観。


ここではひどい目にあった。


でも一つだけすごくいいことがあった。
そう一つだけ……


「この店で初めて検索ちゃんと
出会ったんだっけ」


そう言って店を見上げる
なよ子の目には

涙が光っていた。