絶対に痩せられるダイエット

「ははは!よくやったなよ子さん。
最高のライブだった。


ねえ……
お母さん」



絶望して立ち尽くすなよ子の前に


現れたのは
員子となよ子のお母さんだった。


員子は勝ち誇ったような笑いを
浮かべて

お母さんをじっと見つめる。


「血は争えないわね。

人の夢を踏みにじって
馬鹿にするところが

あなたにそっくり」


員子の言葉に
お母さんは何も答えない。


「お母さん!」


その時なよ子の悲痛な声が
部屋の中に響き渡る。


「お母さん……


お母さんと員子の間に
一体何があったの?」


なよ子の声を聞いて
お母さんは優しい目で


なよ子を見つめる。


そして静かな口調で
お母さんはこう言った。


「昔……私は嫉妬に狂って


員子さんのコンサートを
ぶち壊しにした」