なよ子の言葉を聞いて
絶句した検索ちゃん。


大きな目を見開いて
じっとなよ子を見つめている。


「なんで……」

振り絞るような声の検索ちゃん。


検査ちゃんの顔を
見るのがつらくなったなよ子は


下を向いてつぶやいた。


「員子様の命令は絶対なのよ」


なよ子は自分の首を
指さした。


黒い首輪。


なよ子が指さした先には
呪われた黒い首輪が

光っている。


「員子様に逆らって


アイドルやめて
バンド活動するなんて


許されるわけないじゃない!」


なよ子の叫びを呆然と聞く
検索ちゃん。

指先がかすかに
震えている。