「検索ちゃん」

なよ子の小さな声。

広場にやってきたのは
検索ちゃんだった。


「突然こんなところに
呼び出してどうしたの?」


不思議そうな顔の検索ちゃん。
当然今日も超絶かわいい。


完璧。


そう。


検索ちゃんは完璧なんだ。


なよ子はそう思った。


かわいくて優しくて
いつも自分の事より

人の事ばっかり考えている
検索ちゃんは完璧。


でも自分はダメなとこだらけ。


グズでドジで
すぐ調子に乗っちゃう。


人を妬んで
うらやんで


ずっと他人と自分を
比べてばっかりいる。


なよ子は悲しい目で
検索ちゃんを見つめた。


「話があるの」


下を向くなよ子。


「明日の学校でのライブ
中止してくれないかな?」