絶対に痩せられるダイエット

だだっ広い部屋の中に
禍々しい檻がぽつんと一つ。


檻の隣には
マッチョ男が立って


入ってきたなよ子を
見つめている。


「帰ってくると思いましたよ」


そう言ったマッチョ男は
カギを出して


檻をガチャリと開けた。


「おかえりなさい」

にこりとと笑って
マッチョ男が手を差し伸べる。


「もうカギをする必要はない」

なよ子はポツリと
言い残して檻に入る。


「もう逃げるわけないし」


檻の中に入ったなよ子は
目の光だけが

ギラギラと光っていた。