絶対に痩せられるダイエット

ののかは階段の踊り場に座り込んで
しまった。


「だからあれほど
女王様気取りをするのは


やめろって言ってたのに」



その言葉に下を向くののか。



「それで見事に裏切られて
絶望したわけか。


階段に上って何考えてたんだ?」


叱られた子猫のように
下を向いて赤い顔のののか。


「階段から地面に飛び込もうって
考えてただろ。


でもさ……」


ピコリと顔を上げたののか。


「地面に飛び込むか
それとも俺の胸に飛び込むか

どっちがいいんだ?
お前に選ばせてやるよ」


「一郎!」


大泣きしたののかは
一郎に抱き付いた。


「制服…汚しちゃった」


一郎の胸に
顔をうずめてののかは小さくつぶやいた。