絶対に痩せられるダイエット

埃っぽい校舎の裏は
やっぱり誰もいなかった。


そこに現れたのは
ニヤニヤしながら


ののかを引きずって来た
数人の取り巻きと


不安そうな顔のなよ子。


建物に囲まれて
ほんの少ししか青空が見えない


薄暗い校舎裏。


取り巻きたちはののかを
土の上に正座させた。


取り巻きはなよ子に
こんにゃくゼリーが入ったパックを


ひとつ


また一つと渡していく。


「なよ子ちゃんコイツに
ゼリーまみれにされたよね?」


取り巻きはそう言って
笑っているが


目の中に光が全くない。


まるでゾンビのような眼をした
取り巻きは


一斉になよ子を見て
こう言った。


「なよ子ちゃん。
ののかをぜりーまみれにする?」