絶対に痩せられるダイエット

なよ子の前に
さっと道が出来る。


その真ん中を胸を張って歩くなよ子。


周りのみんなが
羨望の眼差しをなよ子に向ける。


店の宣伝に
自分を使われたのは


納得いかないが


とりあえずいい気分。


それにタダでセットしてもらったんだし
文句も言いようのないなよ子は


美容師ににっこりと
笑いかけて


学校へと向かった。


悠然と歩くなよ子は
取り巻きに声をかける。


「そう言えばののかは
どうしたの?」


素朴な疑問。


いつもののかにくっついているはずなのに
今日はなよ子にべったりの取り巻きに


不思議に思って質問したなよ子。


なよ子に聞かれて
取り巻きの二人は


いやらしい笑いを浮かべて
なよ子を見つめた。