絶対に痩せられるダイエット

なよ子はぼんやりした瞳。


青い顔で下を向いて
つぶやいた。


「検索ちゃんは……信用できない」


お母さんを捨てたなよ子。


そして今度は検索ちゃんに
疑いを持ってしまった。


前は大切な人だと
思っていたのに


いまはお母さんにも検索ちゃんにも
会いたくない。


なよ子の心の中から
2人がだんだんと遠くなって


消えていく。


街はもう黄昏時。


明かりがちらほらと
着き始めている。


夜の闇になよ子が飲み込まれるまで
もう少し。


なよ子はそれからも
無言で夜の街を歩き続けていた。