絶対に痩せられるダイエット

「じゃあ……帰るね」


下を向いて歩き出したなよ子。


突然様子が変わったなよ子の後姿を
検索ちゃんは不思議そうな顔で


見つめている。


「だめ……だめ……」


うわごとのようにつぶやきながら
街を歩くなよ子。


一郎君が他の人と
付き合ったらと考えただけで


震えが止まらない。


「私……一体どうしちゃったんだろう?」


そう言ったなよ子は
ショーウインドの前に立って


自分の姿を見た。


かわいい。


そう思うなよ子だが


顔の輪郭が
わずかにぽっちゃりしているように


見えてきた。


それに二の腕も
微妙に垂れ下がっている。