なよ子は無表情のまま
無造作に体重計に乗った。


しばらくすると
デジタルに数字が


表示される。


数字をじっと見つめていた員子。


こみあげてくる笑いが
こらえきれない様子。


員子の後ろに控える
マッチョ男も


数字を見て
ため息を漏らす。


員子は大きく息を吸って
なよ子にこう告げた。


「あなたは自分の世界を変えた」


無表情のなよ子。


「あなたに限界なんてない」


無関心のなよ子。


員子はロボットのようななよ子に
こう告げた。


「合格」