絶対に痩せられるダイエット

「お母さん!なぜ?なぜなの?


何か言ってよ!」


なよ子が叫ぶが
お母さんは答えない。


絶望と孤独が
心の中に広がっていく。


世界でたった一人のお母さんに
見放されたなよ子は


訳が分からず
泣き崩れた。


相変わらず員子は
満足そうに笑っている。


「ははは……なよ子さん


あなたが初めて私の店に来た時
あなたがここに居る悪魔の娘だということが


すぐわかったわ」


員子はなよ子の顔を
じとりと見つめる。


「なよ子さんは高校生の時の
お母さんにそっくりだったから」


員子はカツカツと
ヒールの音を響かせて


お母さんのところに歩いていった。