絶対に痩せられるダイエット

なよ子を乗せた車は
謎の建物の前でキキーっと


止まった。


車から引きずり出されて
建物の中に放り込まれるなよ子。


薄暗くて天井が高い部屋。
まるで体育館のようだ。


部屋の中にはバーベルとか
ランニングマシンとか


とにかく体を鍛える
道具でいっぱいだった。


「ここはどこ?」


なよ子がつぶやく。


するとなよ子を拉致した
ムキムキ男が現れてこう言った。


「ここはフィットネスクラブです。


私は普段ここでインストラクターを
してるんですが


今回は拉致監禁の
アルバイトに応募しちゃったもので


こんなことしちゃいました。
すいません……」


人の好さそうな
ムキムキ男が頭を下げる。


でもなよ子は納得がいかなない。


いくはずもない。


なよ子は叫んだ。


「なんでこんなことするのよ!


いったい誰に雇われたの?」