「うん……大丈夫」
赤い顔のなよ子は
ポッキーを背中に隠してそう言った。
「よかった。練習を見学するときは
ボールに注意してね。
じゃあ……」
そう言って田中くんは
走って練習に戻って行った。
たったの一言。
ほんの数秒喋っただけだったけど
なよ子はめちゃくちゃうれしかった。
生まれてよかった。
そして生きててよかった。
心の底から大げさにも
そう思うなよ子。
しかし
幸せはそう長くは続かない。
赤い顔のなよ子は
ポッキーを背中に隠してそう言った。
「よかった。練習を見学するときは
ボールに注意してね。
じゃあ……」
そう言って田中くんは
走って練習に戻って行った。
たったの一言。
ほんの数秒喋っただけだったけど
なよ子はめちゃくちゃうれしかった。
生まれてよかった。
そして生きててよかった。
心の底から大げさにも
そう思うなよ子。
しかし
幸せはそう長くは続かない。


