絶対に痩せられるダイエット

ゴロゴロ鳴る雷を
避けるように


なよ子は店内へと入って行った。


今にも雨が降りそうな天気のせいか
お客さんは1人もいない。


珍しく静かで
がらんとした店内の空気が


重たいと感じるなよ子。



「お疲れ様です……」


先輩の店員さんに挨拶をしたなよ子は
慣れた様子でカウンターに入り


自分でドアを開けて
中へと入っていく。


もう何回も来ているはずの店なのに
なぜか今日は緊張する。


ドアを入ってずんずん歩いて
たどり着いた部屋のドアをノックするなよ子。


「失礼します」


なよ子がドアを開けると
そこには

無表情でなよ子を見つめる
員子が立っていた。