よく見るとおじさんの手に
握られていたのは
黒く焼けた肉棒ではなく
串に刺さった焼き鳥だった。
たれの甘―い香りが漂ってきて
なよ子のお腹がグーッとなる。
おじさんは精いっぱいの笑顔を作って
なよ子に焼き鳥を差し出した。
「新商品のジャンボ焼き鳥だよ!
今ならセールで20円引き!
ところで
最近なよ子ちゃん店に来てくれないよね?
どうしたの?」
おじさんがそう聞くので
なよ子は焼き鳥を見つめてこう言った。
「ダイエットしてるんです。
だから買い食いとかやめたの。
手を離してください」
なよ子はおじさんの手をふりほどこうとするが
おじさんも生粋の商売人。
そんな事で諦めるはずもなく
にたりと笑いながら
手を離さない、
握られていたのは
黒く焼けた肉棒ではなく
串に刺さった焼き鳥だった。
たれの甘―い香りが漂ってきて
なよ子のお腹がグーッとなる。
おじさんは精いっぱいの笑顔を作って
なよ子に焼き鳥を差し出した。
「新商品のジャンボ焼き鳥だよ!
今ならセールで20円引き!
ところで
最近なよ子ちゃん店に来てくれないよね?
どうしたの?」
おじさんがそう聞くので
なよ子は焼き鳥を見つめてこう言った。
「ダイエットしてるんです。
だから買い食いとかやめたの。
手を離してください」
なよ子はおじさんの手をふりほどこうとするが
おじさんも生粋の商売人。
そんな事で諦めるはずもなく
にたりと笑いながら
手を離さない、


