絶対に痩せられるダイエット

しかし走るのに慣れてきたとはいえ
なよ子は所詮のろまな亀。


幼稚園児の三輪車に

ギリギリ勝てるぐらいの
スピードしか出せないなよ子は


すぐおじさんに
腕をつかまれてしまった。


なよ子の腕をつかんだおじさんは
にたりと笑い


手に持っている
黒く焼けた棒を振り上げる。


もうだめだ!


死を覚悟したなよ子。


そして欲望に満ちた目をした
おじさんは


なよ子を見て

ゆっくりと口を開いた。


「なよ子ちゃん、焼き鳥買ってよ」