絶対に痩せられるダイエット

「おい!大丈夫か!」


ぼんやりとした意識の中
なよ子は自分を呼ぶ声がした。


かっこいい声。


なんだかなよ子はかっこいい声の
顔が見てみたくなってきた。


まだ痛む頭をさすりながら
なよ子はゆっくりと


目を開けていく。


すると


目の前には王子様がいた。


実際にはいるわけないんだけど
なよ子には


目の前で自分を心配してくれている人が
そう見えたのだ。


「よかった……目が覚めた」


サッカーのユニフォームを着た
王子様はほっとした顔で

なよ子にそう言った。