員子が目の前にあるドアを開けると
部屋の中は何もなかった。
家具も椅子もない
白い壁の部屋。
部屋の真ん中には
ポツリと体重計が置かれている。
なよ子が部屋の中に入ると
員子はいきなり乱暴にドアを閉めて
鍵をかけた。
ガチャリ。
鍵のかかる大きな音が
部屋の中に響き渡る。
その時なよ子は
自分の心にも
鍵がかけられたような気分になった。
緊張が充満した部屋の中は
息苦しい。
肩で息をするなよ子。
員子は相変わらず余裕の表情で
赤いボタンをなよ子に見せつけている。
部屋の中は何もなかった。
家具も椅子もない
白い壁の部屋。
部屋の真ん中には
ポツリと体重計が置かれている。
なよ子が部屋の中に入ると
員子はいきなり乱暴にドアを閉めて
鍵をかけた。
ガチャリ。
鍵のかかる大きな音が
部屋の中に響き渡る。
その時なよ子は
自分の心にも
鍵がかけられたような気分になった。
緊張が充満した部屋の中は
息苦しい。
肩で息をするなよ子。
員子は相変わらず余裕の表情で
赤いボタンをなよ子に見せつけている。


