絶対に痩せられるダイエット

おやつは一郎に言われてから
一切食べていない。


「でも…まだ汗をかいていない」


またつぶやいたなよ子は
部屋を飛び出して


暗い顔のお父さんと
お母さんのいるリビングに走った。


「お父さん!あれ貸して!」


まるで優勝決定戦に負けた
横綱のような顔をして


シチューをチビチビ飲んでいた
お父さんは


なよ子の声を聞いて
嬉しそうに顔を上げた。


「あれってなんだ?」


お父さんがそう言うと
なよ子はクローゼットを


指さしてニヤリと笑った。