[スピネル王国](黒の王国)
国が興って以来一つの一族が治めてきた国。
国の特徴として黒髪の人間が多く、他の国との交流が浅い。
生まれつき魔力が少ない人間が多く、その代わり高い技術力を誇る。
身分制度が発達しておらず、王とその他平民という状態。
能力がある者はのし上がり、怠惰な者は親の社会的地位に関係なく落ちぶれる。全ては本人次第。


国特有の病気に「魔力高騰病」があり、十万人に一人がかかる、魔力が異常に高い子供が生まれるが、体が耐えきれずに大抵は死産になる病気。稀に生き残る子供もいる。現在原因、治療法は見つかっていない。



[主人公]
エーレ・フォーサイス(18)
スピネル王国近衛騎士団団長

辺境の村出身で「魔力高騰病」の数少ない生き残り。その為生まれつきの能力が高かったので努力を信条とする村の人間からは手酷い扱いを受ける。たまたまお忍びで視察にきた王子(現在の暴君)にその才を見初められ、王家の騎士団に入る。
王に多大な恩義を感じており、王の言うことは王なのだから全て正しいと思っており、どんな理不尽な命令でも聞く。
その高い魔力と惜しみない努力で手に入れた剣術の腕は他に類を見ない強さで、騎士団の部下からは尊敬されている。
基本的に興味を持ったもの以外には無関心。

[他重要人物]
暴君
スピネル王国96代国王

元々第一王子だったが血を重要視しないなので激しい後継者争いがあった。その為自分以外の人間を信用しておらず、酷い政治をする。
気まぐれで部下にしたエーレの盲信ぶりを見て、いつ裏切るかどうかをみる為に理不尽な命令を次々に出す。

ロイド(27)
スピネル王国近衛騎士団所属
エーレの世話係。エーレの忠誠を疑って酷い命令をする王を近くで見てきた。エーレへの忠誠心は本物で彼の前ではいい子ぶっているがかなり性格は悪い。騎士団の同期にそのあまりの変貌ぶりを笑われたので血祭りにあげた。世話係を務めるだけあってその実力は本物。少ない魔力を自作の魔法具で補う。銃使い。

騎士団員
王の圧政には恐々としているがエーレの事を尊敬し、崇拝している為、エーレを何とかして革命側に引き込もうとする。
民が計画する革命に否を唱える者は誰一人いなかった。