月と太陽

「ただいま〜」

と言って家に入ると

れーちゃんが柚月に勉強を教えていた。

れーちゃんは勉強が苦手なように見えて、実はすごく頭が良い。

学生時代のテストでは、毎回トップスリーには入っていたらしい。

「みーちゃんおかえり!」
「美月ねぇ、おかえりなさい!」

と私に笑顔を向ける2人。

「美月ねぇ、なんか良いことあった?」

特にはないかな…?

「いつもより嬉しそうだよ」

「私もそう思う!」

無意識のうちに、きっと嬉しいのかも。

「じゃあ、みーちゃんも帰ってきたから夕飯にしよっか。」

れーちゃんがそう言い、私と柚月は手伝いを始めた。