月と太陽

歌詞が出来上がるまで付き合う

と言ってくれたが、

申し訳なかったので断った。

(作詞を見られるのが恥ずかしいっていうのもあったし…)

なので、

お互いに基本的なことだけ教えあい、

個人でやることにした。










いつのまにか、夕方になってしまった。

今日は休日なので、学校もない。

そろそろ帰ろうかな…

隣の部屋にいるサクヤの様子を見にいった。

ドアを開け、声をかける。

机に突っ伏していた。

どうやら、寝てるみたい。

肩をつついてみるけど、全く起きない。

ちらりと見える横顔も

少し茶色がかった髪も

あの頃と変わっていなくて

胸が少し痛くなった。