月と太陽

「改めて、これからよろしく。美月。」

そう言う君。

ドキドキしてしまう。

だって、ずっと好きだから…

「美月じゃない、ミツキ。」

そう言って目を逸らしてしまった。

素直じゃない…私…

そんなことはずっとわかっているのに。

わからないけど、直せない。

「ごめん、ミツキだね。早速だけど、作詞と作曲、どっちがやりたい?」

作曲の方が好きだけど…

一応聞いてみよう。

「サクヤは、どっちが得意?」

「作詞かな」

「じゃあ、作詞をお願いします」

その時、れーちゃんが入ってきた。

「お姉ちゃんからだよ〜。みいちゃんに作詞させて、サクヤくんに作曲するようにっ!」

と言って、ニコニコしながら帰って言った。

うわ…作詞苦手…

「まじか…オレ作曲苦手…」

君がそう言ったので

「お互いに、得意なことを教えあうって言うのはどう?」

と提案した。

「いいね!まず作詞からやろっか」

と賛成してくれたが、作詞は本当に苦手なのですこし気分が下がる。

「はい…」

力なく返事をした。