月と太陽

「久しぶり、美月。」

そう言って、力なく微笑む君。

「どう…して…?」

声がうまく出ない。

呆然と、立ち尽くす私。

すると、凛さんとれーちゃんが入ってきた。

「入り口で突っ立ってないの、2人とも。」

と、凛さんの声で正気に戻った。

「ごめん、座るね」

と言って座った。

すこし落ち着いたところで、自己紹介をすることになった。

「ミツキです。本名は白雪美月、よろしく」

ぶっきらぼうな言い方になってしまった。

「サクヤです。本名は日野朔、よろしく」

クシャッと笑う君。

あの頃と変わっていない笑顔。

やっぱり…