だんだんと近づいてくるソレは、よく見ると猿のようだった。



ただし、ぬいぐるみの猿だ。



「あー、猿や!!6、7、8…どんどん増えとる、ウケるー!!」


「ウケないでください……殺りますよ。一撃でお願いします。」


呆然としている僕を横目に、二人は「乾杯」なんて言って小瓶の中身を飲んでいた。


「あ、あの……それは一体…?」


「遊馬さんはここで見ていてください。私達の力を。」