「………いだっ!?」


後頭部を何かにぶつける。


ゴン、と鈍い音と激しい痛みに目を覚ました。


目の前に広がっていたのは、青い空に白い雲。


ガタゴトとした振動が響いていた。



「あら、起きちゃいました?おはようございます、遊馬さん。」



「うわぁあああ!!」


唐突に目の前に現れた顔に驚いて声をあげる。


起き上がって見ると、僕の前には笑顔の枷口さんがいた。


「そんなに驚かなくても…ちょっと傷ついちゃいました。遊馬さん酷いですよ〜……」