cyberforce:
裁判の途中で事件があったとされる日付に変更があったからさ。当日には被告人にアリバイがあったけど、変更された日付ーーつまり五日前だな。その日に被告人のアリバイがなかったわけだ。

911truce: 
一応、付け加えてここう。事件に疑惑を持った被告の親が捜査を始めたんだが、全て当日を前提にして証拠を集めていたらしい。まあ、強姦事件の場合、未遂かどうか関係なく普通は犯行があったとされる日付の被告の行動しか追わないから、この行動は当然のことだ。証拠集めは難航したが、彼らはついに被告が働いていたアルバイト先のタイムカードを入手した。そして、当日の事件があったとされる時間に、被告が働いていたことがこの物的証拠によって証明された。だが、裁判で争点となる日付が変更されたせいで、その証拠が一切意味をなさなくなってしまった。

ミシマ: 
だから、被告サイドはアリバイを探さなければならなくなったんだ。訴状変更が行われたのは一審から数えて約一年後だよ。被告が一年前何していたかなんて、覚えているわけがない。それも事件があったとされる日ではなく、その五日前だ。そいつが内閣総理大臣とかだったらまだしも、一年前のスケジュールを手に入れるなんてのは、こまめに手帳をつけていない限り不可能だ。だいたい、普通の男はそんなことしねえしな。

イグナシオ: 
そりゃ、そうだ。で、証言というか小説だけどね、それに真実味があるからという理由で、脳挫傷裁判官が被告の有罪を確定してしまっったてんだから始末に終えねえ。

マリー・ジェーン:
でも、物証はなかったわけでしょ? 自白だって裁判で撤回してるし。有罪にされる理由はないじゃない。