「……守れて、よかった」


「なに、言って、」


「僕、分かっちゃったんだ……っ」



また深く笑うトパズ。



「僕たち、って……友だち、でしょ?」


「……っ、違う、よ?」


「嘘だ。……だって、アンザうそつく、とき……ココ噛む……」




力なく伸びてきた手はオレの唇にそっと触れた。




あんたも気付いてたの?

なにそれ……っ。





「僕たち、友達なんだね。昔から」




その言葉に熱いものが喉を焼かせる。



「……ばかだね。オレと会わなかったらこんなこと気付かなくて、っ……」





済んだのに。

やだ。


やだよ、消えないでよっ。
死なないでよ!




トパズの体が徐々に色を無くしていくのを見た。




もうすぐトパズがいなくなってしまうということなのだろう。







「ありがとう、アンザ。きみと過ごした日々、僕忘れない……」





手が静かに落ちた。