「ただいまーーーー」

昔のこと思い出してたらもう拓海帰ってきた。



「おかえり。」


「みつば。元気ないねーーー」

「そうでもないよ?」

私は今きっとうまく笑えてないんだと思う。


「あっそだ。じゃあそんなみつばにこれあげるーーー。」

「えっ」

なにこれ。

ってこれって

「メロンパン?」

「ぴんぽーん」

あまりにも嬉しそうに言う拓海を見て思わず笑ってしまった。

「あっみつばー笑うなんてひどい僕のこの世で大好きなメロンパン譲ってあげるんだからー」

この世で大好きなのがメロンパンて拓海らし

「ありがと」

「どういたしまして」





私はこの時思った。











家出少女が拾われたのは世にも不思議なメロンパン男。